『Machinarium(マシナリウム)』をクリアしました。
スクラップ置き場に追い出されてしまったロボットのジョセフが、機械の街「マシナリウム」へ戻り、謎を解きながら進んでいくポイント・アンド・クリック型のアドベンチャーゲームです。
絵本のように描かれたスチームパンクの世界がとても印象的で、キャラクターのしぐさやオブジェクトを観察しながら答えを探していく謎解きを楽しめました。
プレイ時間は約4時間と短めですが、世界観も謎解きもしっかり楽しめて、プレイ後の満足度はかなり高かったです。
良かった点
解きごたえのある謎解き
キャラクターのしぐさや周囲のオブジェクトにヒントが散りばめられていて、しっかり探索すれば自力で答えにたどり着けるようになっています。
「あ、これか!」と答えに気づいた瞬間が気持ちよく、謎解きゲームらしい達成感を味わえました。
主人公のジョセフは身体を伸び縮みさせることができ、高い場所にあるものを取ったり、身体を縮めて狭い場所へ入ったりします。
ロボットという設定をそのまま謎解きに使っているのも面白かったです。

簡単なヒントはすぐに確認できるので、完全に手詰まりになりにくいのも遊びやすいところ。
一方で後半になるとかなり歯ごたえのある謎も登場し、自力で解けたときの達成感はかなり大きかったです。
どうしても解けない場合には答えを見るための救済手段も用意されています。
ただ、すぐ答えを見られるわけではなく、その前にミニゲームをクリアする必要があります。
「ミニゲームをやるくらいなら、もう少し自分で考えてみよう」
と思わせる絶妙な面倒くささになっていて、この仕組みは結構好きでした。
絵本のような温かみのあるグラフィックと機械が織りなす独特な世界観
個人的に一番印象に残ったのが、このゲームの世界観です。
手描きの絵本の中に入ったようなグラフィックと、錆びた機械や配管が密集した街並みがとてもよく合っています。

機械だらけなのにどこか温かみがあり、街を歩いているだけでも景色を眺めたくなりました。
錆びた機械が密集している街並みを見ていると、大友克洋監督の『大砲の街』を少し思い出します。
登場人物たちは、こちらに分かる言葉をほとんど使いません。
イメージやしぐさで意思を伝えてくるので、「このキャラクターは何をしてほしいんだろう?」と考えながら世界を見ることになります。
現実の言葉がほとんど出てこないからこそ、最後まで機械だけが暮らしている世界に浸ることができました。
可愛らしいコミカルなキャラクターたち
少し寂しさを感じる世界ですが、そこで暮らしているロボットたちはかなりコミカルです。
ちょっとした変装に騙される守衛や、ラジオから流れる音楽に合わせてノリノリで踊る住民など、見ていて楽しいキャラクターがたくさん登場します。

街の住民が困っていることを解決すると、それが次へ進むためのギミックにもなっています。
助けたあとに住民が嬉しそうにしている姿を見るのも、このゲームの好きなところでした。
気になった点
ストーリーについては、一部の敵が「なぜこんなことをしたんだろう?」と感じる場面がありました。
セリフを使わずに物語を見せる作品なので想像する楽しさがある反面、もう少し理由が分かると良かった部分もあります。
また、途中で五目並べやインベーダーゲームのようなミニゲームをクリアする必要があります。
ミニゲーム自体の出来は悪くないのですが、謎解きに集中していたところで別のゲームを遊ぶことになるため、少しテンポが途切れるように感じました。
まとめ
『Machinarium』は、絵本のような手描きのグラフィックと錆びた機械だらけの世界を楽しみながら、じっくり謎を解いていくアドベンチャーゲームでした。
言葉をほとんど使わず、キャラクターのしぐさやイメージだけで物語を見せてくれるのも、この作品ならではの魅力です。
プレイ時間は約4時間。
短いながらも謎解きはしっかり歯ごたえがあり、独特な世界を旅したという満足感も残りました。
「休日に一本、雰囲気のいい謎解きゲームを遊びたい」
という人には、かなりおすすめしたい作品です。