
『魔法少女ノ魔女裁判』をSteamでクリアしました。プレイ時間は約30時間。
魔法を使える少女たちが閉ざされた屋敷で共同生活を送り、そこで起きる事件の真相を「魔女裁判」で追っていくアドベンチャーゲームです。
遊ぶ前はダンガンロンパに近い作品なのかなと思っていましたが、実際に遊んでみると、裁判のミニゲームよりもキャラクター同士の会話や物語そのものをじっくり読ませる作品という印象でした。
特に良かったのが、それぞれの少女が持つ「魔法」と、その人物の過去や心の闇が事件に自然につながっているところ。
「次は何が起きるんだろう」「この謎はどうつながるんだろう」と続きが気になり、気付けばどんどん読み進めていました。
良かった点
ダンガンロンパに似ているが、より物語重視
ゲームは会話を読み進めるパート、事件を調べるパート、魔女裁判などを繰り返しながら進んでいきます。

自由行動やポイント&クリックによる細かな探索は少なく、基本的には用意された物語を読み進めていく形式です。
そのぶん、キャラクター同士のやり取りやストーリーに集中しやすく感じました。
魔女裁判では、議論の中から気になる発言を「指摘」したり、証拠や選択肢を使ったりしながら真相に近づいていきます。
複雑なミニゲームがほとんどなく、**「話を聞く→考える→指摘する」**という流れがシンプルなのも好みでした。
謎解きが苦手でも遊びやすい仕組みになっているので、裁判ゲームに興味はあるけど難しそう……という人にも入りやすいと思います。

魔法が「ただの特殊能力」で終わっていない
少女たちはそれぞれ固有の魔法を持っています。
面白かったのが、その魔法が単なるキャラクター付けではなく、事件の謎やその人物自身の背景にも関係しているところ。
「この状況なら、どんな魔法が関係しているんだろう?」
と考えること自体が推理につながります。
魔法・性格・過去・事件がバラバラではなく一つにつながっているので、キャラクターを知るほど事件を見る目も変わっていくのが面白かったです。

「次を見たい」が止まらないストーリー
物語の序盤から、
「魔女とは何なのか?」
「なぜ少女たちはここに集められたのか?」
「この場所には何が隠されているのか?」
といった疑問が次々に出てきます。
一つ分かったと思ったら、また新しい疑問が出てくる。
この繰り返しがかなり上手く、「今日はここまでにしよう」と思っても続きが気になってしまいました。
選択肢によってBAD ENDへ進むこともありますが、やり直しやすい作りになっているのも親切です。

気になった点
議論のテンポが少し悪くなる場面がある
魔女裁判では議論を早送りできますが、正解だと思う発言が後半にある場合は、そこまで待つ必要があります。
何度も同じ議論を聞く場面では、スキップ機能も欲しいと感じました。
過去の会話を覚えておく必要がある
以前の会話が事件を考えるヒントになることがあります。
ただし、すべてが証拠として記録されるわけではないので、
「これ、前に誰かが言っていた気がする……」
と記憶をたどる場面もありました。
ストーリーをじっくり読むタイプのゲームだからこそ、会話ログや重要情報をもう少し確認しやすかったら嬉しかったです。
制限時間の体感が議論によって違う
魔女裁判には制限時間があります。
同じ制限時間でも議論一周の長さが違うため、場面によって考えられる回数に差があるのは少し気になりました。
まとめ
『魔法少女ノ魔女裁判』は、魔法を使った事件を推理するだけでなく、少女たちの過去や心の闇まで含めて物語を楽しむアドベンチャーゲームでした。
ダンガンロンパを思わせる部分はありますが、実際に遊んでみると、ミニゲームを減らしてストーリーやキャラクター描写に力を入れた作品という印象です。
特に、
「先が気になる物語を一気に読み進めたい」
「登場人物を知るほど事件の見え方が変わる作品が好き」
という人にはかなりおすすめです。
僕自身、約30時間遊んだあとも「最後まで遊んでよかった」と思えました。
ネタバレを知らない状態で物語を追えるのは最初の一度だけなので、気になっているなら、できるだけ事前情報を入れずに遊んでみてほしい作品です。

同社の作品が2026年発売予定で2作「魔法少女ノ因習村」と「配信少女ノ裏垢迷宮」が発表されているので発売されたら遊ぼうと思います。